花祭り 釈迦 誕生日

花祭りはお釈迦様のお誕生日

花祭りをお祝いしたことはありますか?花祭りはお釈迦様の誕生日ですが、いったいいつのことか憶えている人は案外少ないような気がします。

仏教は日本ではお馴染みの宗教です。世界三大宗教の一つに数えられ、たいていの日本人にとって、神道とともに生活の中にとけ込んでいるのが仏教。いわば、自分の信仰なはずなのに、開祖であるお釈迦様のお誕生日(花祭り)はあまり馴染みが無いという人が多いようで、ちょっと不思議。

キリストの誕生日は、小さな子供でも知っているのにね……

お釈迦様のお誕生日祝いは4月8日の花祭り

新暦4月8日は終わっても、旧暦の4月8日(2008年は新暦5月12日)にお祝いするところもあります。お近くのお寺でもお釈迦様のご生誕を祝う花祭りを催しているかも。

花祭り(灌仏会)とは?

灌仏会(花祭り)を体験した事のある人は、案外多いはず。お寺付属の幼稚園や保育園では園児を集めて、灌仏会(かんぶつえ)をお祝いしたりします。でも小さい時のことですから憶えていない人の方が多そうですね。

花祭りは釈迦誕生の時に、龍が天から飛来して、香湯(ソーマ、アムリタ)をそそいだという故事に基づくお祝いの行事で、”灌仏会”などいくつかの呼び名があります。

様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作り、その中に灌仏桶を置いて、甘茶を満たします。灌仏桶の中央には”天上天下唯独尊”のポーズをとった誕生仏の像を置き、柄杓でお釈迦様の像に甘茶をかけて皆で祝います

近年では、新暦四月八日にお祝いすることが多いそうで、それも四月八日前後だったり。

このあたりの扱いも適当というか融通が利くというか、クリスマスとは大違いですね。

花祭りの思い出

私の通った幼稚園では、GWの連休明けにこの行事を行っていましたので、旧暦の花祭りをお祝いしていたのだと思います。最近では新暦でご生誕をお祝いするところが多いみたいですね。

いずれにしても、気候の穏やかな時期ですから、仏教の開祖のお誕生日にはふさわしいと思います。

この日、講堂でお釈迦様に甘茶をかけた後、甘茶とお菓子が振る舞われ、町内の篤志なんでしょうか、腹話術のおじさんがひととき、子供達の前で芸を披露します。

花祭りの日は、穏やかで晴れやかな時期だったこともあるのでしょうか、茶菓とかよりも、その日の雰囲気だとか、行事そのものが楽しかったものです。

甘茶は名前通り、お茶のような黄色系の色をしていて、ほんのり甘い味が……

今ではただ懐かしい思い出ですね。

ちなみに、甘茶(あまちゃ)は、ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャの、若い葉っぱから作られます。本来漢方薬の原料だとかで、アレルギーとか歯槽膿漏に効果があるのだそうです。